比較サイト 伊豆大島 濁流無情 育てた花と - スポーツニュース情報サイト

伊豆大島 濁流無情 育てた花と - スポーツニュース情報サイト

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

伊豆大島 濁流無情 育てた花と

 誰もがうらやむ“おしどり夫婦”…。伊豆大島を襲った土砂災害は多くの大切な人命を奪った。生存率が下がる「災害発生から72時間」を超え、冷たい雨も捜索活動をさらに難しくするなか、希望を信じる家族らは、恨めしそうに雨空を仰いだ。

                   ◇

 □島随一の生産農家 五味文明さん(74)・タエ子さん(70)

 長年愛し続けた花とともに重く暗い土砂の下に−。神達地区で遺体で見つかった五味文明さん(74)と妻のタエ子さん(70)。ほぼ跡形もなくなった五味さん宅の前で、連日の捜索活動を見守り続けた家族らは無情な結果に肩をふるわせた。

 「兄は優しく、タエ子さんは夫を立てる本当に仲の良い夫婦」

 埼玉県所沢市から駆けつけた弟の巌(いわお)さん(70)は、遠くを見つめながら2人の姿を思い浮かべた。

 幼いころから文明さんと兄弟仲が良かった巌さんは、中学卒業後に島を出て就職。結婚した後も、たびたび夫婦同士で旅行に行った。9月下旬にも神津(こうづ)島を訪れたばかりだった。

 「いつも掛け合い漫才みたいに『俺はタエ子がいないと生きていけない』『私もふみちゃんがいないと生きていけない』なんて言って、周りを笑わせていた」

 文明さんは数十年前から中米原産の花「ブバルディア」の栽培に力を入れ、島内でもトップクラスの生産農家だった。ブバルディアは伊豆大島の名産品のひとつで、夫婦そろって赤、白、ピンクのかれんな花を自宅近くのビニールハウスで育て、品評会で受賞したこともあったという。

 「『こういう(不況の)時代だから前向きさをモットーにやっていこう』と、取材などに応じてくれたりして積極的にブバルディアの情報を発信していた」

 都大島支庁産業課の勝海(かつみ)貴生課長(45)は振り返る。

 海外でブバルディアの新品種が開発されると、日本国内の他の産地よりもいち早く導入するなど熱心に取り組んでいたという。

 勝海課長は「ともに一生懸命やってきた人の命が失われたのは痛恨の極み」と声を詰まらせた。その丹精込めて育てていたブバルディアも、わずかを残して濁流にのみ込まれた。

 「つい先日、『(文明さんが)どうせ俺は数年後には生きていないんだから、オーロラを見に行こうよ』なんて話していたけど、どうしてこんなことに…」

 巌さんは肩を落とした。

                   ◇

 ■いつも一緒

 □水口義信さん(80)・キヌヨさん(61)

 まだまだこれから二人三脚で歩んでいくはずだった。土砂崩れで命を奪われた水口義信さん(80)とキヌヨさん(61)は年齢が離れていながら、仲むつまじいおしどり夫婦として有名だった。

 「毎日連れ立って車に乗ってスーパーに買い物に行くのが日課で、キヌヨさんは『2人でお使いに行ってきまーす』って幸せそうに話していた」と振り返るのは、近所に住む雨宮かつ代さん(68)。

 20年来の友人だという飲食店経営、藤井邦子さん(72)によると、横浜市出身の義信さんは都大島支庁の職員として、大島町に赴任、定年退職後に飲食店で出会ったキヌヨさんに一目ぼれして結婚した。

 どこに行くにも連れ添い、キヌヨさんが「ダーリン」と甘えると、義信さんは照れくさそうに、それでも目と目を合わせた。藤井さんは「見ているこっちが恥ずかしくなるくらい心を寄せ合っていた」と話す。

 15年前に同町に引っ越してきた田口正博さん(79)は義信さんの自宅に招かれたり、温泉に連れて行ってもらったりした。田口さんは「島の環境に溶け込ませてくれた恩人だった」とつぶやき、唇をかんだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131020-00000060-san-soci
※この記事の著作権は配信元に帰属します。



スポンサーサイト

コメント
非公開コメント

トラックバック
トラックバック

http://gurume0820.blog.fc2.com/tb.php/46-7c1e4e47

当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を固く禁じます 
Copyright © スポーツニュース情報サイト All Rights Reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。